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EQUIPMENT REPORT "THE ROAD TO THE NEXT STAGE ~Eve to Dawn~"



2012年03月24日、LOUDNESS 30周年ツアーの締めくくり『THE ROAD TO THE NEXT STAGE ~Eve to Dawn~』渋谷公会堂にて使用された機材を御紹介いたします。

※以下の内容につきまして文章および画像の転載転用、また直接リンクは御遠慮いただけますようお願い申し上げます。


アンプ、キャビネットの構成は、基本的にはいつもと同じ構成でした。


ラック上段には、
FURMAN P-1800 PF R (パワーコンディショナー)
Marshall JMP-1 × 2
Rocktron INTELLIPITCH × 2
が収納されています。
プリアンプであるJMP-1とエフェクトINTELLIPITCHについては、常時使用しているのは1系統で、それぞれ1台ずつはバックアップとしてスタンバイしている状態です。
JMP-1からは2系統出力されるのですが、片方はダイレクトにRM6550へ、もう片方はINTELLIPITCHを経由してRM6550へ…というようにドライとウェットを分ける方法がとられています。


ラック下段には、パワーアンプでするRoger Mayer RM6550が2台収納されています。
2台のパワーアンプRoger Mayer RM6550は、本来はステレオ仕様なんですけど、それぞれの片方のチャンネルのみを利用して、1台ずつを左右で使い分けるという贅沢な使用方法です。


上段のRM6550からはダイレクト音が出力されています。
パワーアンプのレベルは固定に設定されていて、全体の出力レベルはJMP-1のアウトプットレベルにより調整されています。


下段のRM6550からはウェット音(INTELLIPITCHのエフェクトのかかった音)が出力されています。


FURMAN P-1800 PF R (パワーコンディショナー)からは、JMP-1、RM6550に対してハイクオリティな電源ケーブルで安定した電源供給がされていました。


一方で、システム全体へは FURMAN Power Factor PRO から安定的に電源供給されていました。


足元は、基本的にはいつもどおりの構成です。


MORLEY Bad Horsie WAH です。
高崎さんは様々なワウを利用されていますが、これは光センサーでガリを排除し、踏むと自動的にONになる優れモノです。


Roger Mayer VOODOO VIBE+ です。
FUNCTIONスイッチを見ると、コーラスとして使用されているようでした。
終演後、客席にプレゼントされていましたが、約1.5kgあるので受け止めるのは大変だったかも?です。


おなじみの Marshall The Guv'nor です。
ツマミのセッティングを見ると、ゲインは控えめでブースターとして使用しているようです。
そういえば、長い間、高崎さんの足元にはVOODOO-1とかAxis Fuzzなんかの何らかのファズがスタンバイしていたのですが、
ついに無くなったようで、この辺も現在の高崎さんの音の方向性と照らし合わせてみると興味深いのでは?と思います。


Noah'sark BLUE(アナログコーラス)です。
こちらも終演後に客席にプレゼントされていました。
VOODOO VIBE+との使い分けがどのようなものなのか興味あります。


もう長い間、愛用されている BOSS GT-5 です。
マルチエフェクトとして、リングモジュレーターとかリバースディレイとか様々な使い方がされてきたのですが、
今回のライブでは、フランジャーとかSurvivorのビョョ~ン!あたりがGT-5なのでは?と思います。(※未確認です。)


DigiTech Whammy DT です。
固定の場所でレギュラーではあるのですが、新しいモデルに変更されていました。
以前のモデルと比べると、トゥルーバイパスなど強化されているようです。


Rocktron All Access です。
MIDIによりJMP-1とINTELLIPITCHのプリセットを一括して切り替えることができます。
基本的には一番手前の列のスイッチがメインとなるものです。
NOR、SD、LD、C+D、C と、名前で音を連想してみて下さい。


Providence PEC-1 です。
足元のエフェクト類を直列に接続すること無く、それぞれをループに入れてコントロールすることで、信号のロスを防ぐものです。
それぞれのスイッチの位置には GT-5、Whammy、DIRECT、歪+PH、CHORUSと書かれていまして、5種類の接続を切り替えているようです。


実はギターテクの方の足元にも、BOSS CE-1、BOSS FLANGERがセットされていたのですが、使用方法は謎です。


同じくBOSS GT-10がセットされていたのですが、使用方法は不明です。


使用ギターですが、当日は以下がスタンバイしていました。
KG-PRIME BIRTH AXE 222
KG-PRIME GLORY LINE
KG-PRIME Blue Flame LED
KG-PRIME Red Flame LED
KG-PRIME Signature
KG-PRIME Natural
KG-PRIME RISING SUN
ESP Random Star TARAKU
RISING SUN以外は、すべて当日のライブで使用されていました。


ライブでは、30周年記念ライブということで、LOUDNESSの長いキャリアの中から幅広い曲が演奏されるため、複数のチューニングのギターが必要になります。
ギターが置かれているスタンドには、以下のようなチューニングを表すテープが貼られていました。
(※ただし写真撮影時の状態はテープのチューニングと異なる順番で置かれていたように思います…)






最近、高崎さんが使用しているギターは、スル―ネックのモデルが増えてきています。
以前から興味があったのですが、それぞれのKG-PRIMEの弦高(ここで言う弦高とはボディからの弦の高さ)を比べる目安として、指板とボディの段差の高さを比べてみることにしました。
最新モデルの GLORY LINE(スル―ネック) はこんな感じです。


同じく最新の BIRTH AXE 222(ディープジョイント)はこんな感じです。
ボディの複雑なピースの具合も垣間見ることができます。


90年代から使用されている Signature はこんな感じです。
21フレットのサイドポジションマークを見ると半分くらいがボディに埋まっていて、指板とボディの段差がかなり少なくて、
結果としてボディからの弦高が上記のような新しいモデルと比べて低いであろうことが確認できます。


ライブ本編ラストの Survivor で使用された KG-PRIME です。
21フレットのサイドポジションマークを見るとボディに埋まっていて、もはや見えません。
これはボディからの弦高が相当低いことがわかります。
ネックがバーズアイの1ピースですので、90年代のPRIMEだと思います。
これらから推測すると、90年代は極端に低い弦高だったものが、近年は一般的なギターと同じくらいの高さに変化してきているものと推測できます。
奏法の変化の現れでしょうか?


最新モデル BIRTH AXE 222 のボディ背面です。
近年のCLASSIC LOUDNESS ライブなどでは、レギュラーチューニングの場合ではKG-PRIMEは3本、Random Starは2本のスプリングがセットされていたのですが、現在は4本のようです。
スポンジにより、しっかりミュート対策がとられています。


最近販売も開始された ESP Random Star TARAKU です。
複雑な形状をしているボディ表面のカットがわかりやすい写真です。



当日のライブ中には、ニューアルバムのレコーディング、アメリカでのフェスティバル出演と東海岸のライブツアー、そして秋頃の国内ライブの予定も発表されました。
30周年を経た新たなLOUDNESSの活躍に期待です!

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LOUDNES BEST TRACKS

ESP Random Star TARAKU

100% 高崎晃 ~LOUDNESS 30th Anniversary 撃剣鳴動~

KG-PRIME BIRTH AXE 222

YOUNG GUITAR 2011/11

KG-PRIME GLORY LINE

Eve to Dawn 旭日昇天

LOUDNESS 30th Anniversary World Tour In JAPAN 1981-2011HANG TOUGH JAPAN!